エモロック入門-今聴くべきおすすめエモバンド4選

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今や「エモい」という言葉は当たり前の語彙として世間に浸透しているように思う。

W杯でドイツを破ったチチャリートの涙をみて、「エモすぎる…!!」と叫んだのは僕だけじゃないだろう。

しかしその一方で、「いや、エモいってなんやねん」という冷やかしがお決まりのパターンになりつつもある。

このツッコミに対して、言葉であれこれ説明するのは難しい。

そもそも言葉にすることで零れ落ちてしまいそうなエモーション(感情)を「エモい」と表現しているのだから。

だからもし「エモ」を説明したいときは、実際にあれこれと指し示すのが一番いい。

そしてそんな時、僕ならまずエモロックを聴いてもらう。

「エモ」の語源となったという事実もあるけど、なにより上質なエモロックには普遍的なエモが宿っているから。

エモロックを聴いて、何かしら心が揺さぶられたなら、その感覚が「エモ」なのだと思う。

 

 

今回は、「おすすめのエモロックを知りたい!」という人にはもちろん、

「結局エモいって何?」といった人たちにも是非聴いてほしいバンドを集めてみました。

僕にとってこれが「エモ」です。

 

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Moose Blood

Moose Bloodは2012年に結成されたUK出身のロックバンド。

彼らは1stアルバム “I’ll Keep You In Mind, From Time To Time”によって一躍注目を集めた。

その際高く評価されたのはボーカルEddy Brewertonによる渋く悲哀のこもった歌声と、実際の出来事を基にしたであろう叙述的な歌詞である。

彼の歌う過去は決して美しいものばかりではない。むしろ痛切で簡単には忘れられないような過去である。

そのダークな雰囲気は、このアルバムがそのタイトルに反して”I Hope You’re Miserable”という曲で締めくくられている点からも強く感じ取れる。

彼らは心の奥底で抱えているわだかまりを直視し、そこで生まれるネガティブな思いも真正面から受け止める。

そのスタイルは僕らにも同様の姿勢を促し、彼のプライベートな経験を媒介として、自分自身の過去に向き合わせてくれるものである。

 

とはいえ、Moose Bloodの真価はこうしたダークな側面ばかりにあるのではない。

むしろ近年はポップ色を強めており、キャッチ―で爽やかなメロディーが前面に出てくるようになった。

なかにはアメリカ西海岸さえ思わせるようなポジティブなサウンドを響かせる楽曲もある。

しかしそれは彼らのスタイルが失われたことを意味しているわけでは決してない。

ダークな雰囲気をたたえた叙述的なリリックはそのままに、ポジティブなギターサウンドを見事に調和させているのだ。

この両者が共存することで、痛々しささえ感じられたボーカルは、感情の発露に留まらず新たな一歩を踏み出すエネルギーを生み出している。

彼が”I hope you’re miserable”と歌うその気持ちはリアルなものであったはずだ。

それでも今、彼らの視線は未来を向いていて、そのサウンドは希望をはらんでいる。

底抜けに明るいわけではない。ただ鬱屈としているわけでもない。

どちらかに振り切れることなく、絶妙なバランス感覚の上で成立している彼らの過去への向き合い方は、

僕らををより良い明日へと導いてくれる。

 

Modern Baseball

Modern Baseballは2011年にBrendan LukensとJake Ewaldを中心として結成されたアメリカフィラデルフィア出身のエモバンド。

牧歌的でのどかな雰囲気のなかに、エモロックらしい感情の発露が織り込まれているのが彼らのスタイルである。

疾走感というよりも、家の周りを散歩をしているような安心感を感じるが

エモというのは案外日常にこそ潜んでいるものであったりするのである。

 

ここでまず紹介したいのは彼らの代表曲”Your Graduation”。

僕がエモを好む理由の一つとして、言語を超えたところで感情を共有できるというのがあって、

何を言ってるか正確には聞き取れなくても、声色やギターの揺らぎを通して伝わってくる何かがエモロックにはある。

“Your Graduation”はまさにそうした部分で心を掴まれた楽曲の一つで、

歌詞を読まずとも、喪失感やある種の諦め、フラストレーションを感じるとることができる。

 

アルバムというくくりで一つ挙げるとするなら、現在彼らの最新作となっている”Holy Ghost”で間違いないだろう。

元来のゆったりとした雰囲気を基調としつつも個性の際立った粒ぞろいの楽曲が揃っており、

クリーンなギターリフが印象的な”Wedding Singer”や意外性のある曲展開が楽しい”What If…”をはじめ、引き出しの多さを感じさせる一枚となっている。

とにかく彼らの音楽は聞いていて楽しくて、飽きることがない。

もちろん楽曲自体はポジティブなものばかりではないけど、つい押し入れに眠っていたギターを手に取ってみたくなるような、そんな音楽体験をさせてくれる。

 

完全に蛇足だが、個人的には彼らのビジュアルが本当にツボで大好きだ。

いかにも「僕らはエモバンドです」といった冴えない感じが、彼らの嫌味のなさを体現している。

特にベースのIanの絶妙なナード感には親しみを覚えざるを得ない。

現在は精神的な失調を理由に活動を休止しているが、また彼らの元気な姿をみたいと願うばかりである。

 

Tiny Moving Parts

アメリカはミネソタ出身のDylan Mattheisen 、William Chevalier 、Matthew Chevalier による3Pバンド。

このバンドの特徴は、疾走感あふれる王道なインディーロックにマスロックの要素を取り入れている点。

個人的にマスロックは僕のような素人には難しい印象が強いのだけど、

Tiny Moving Partsのそれはあくまで王道を踏襲した上でのアクセントとして使われていて、小難しい感じは全くない。

 

例えばこの曲なんかだと、普通に「耳当たりのいい曲だな」なんて油断させておいて、ブリッジにテクニカルなタッピングギターを差し込んでくるという。

初めて聴いたときは思わず声が出てしまった。それくらいの気持ちよさ。

 

また彼らは、暗い背景を抱えていたり後ろ向きな気持ちを綴ることも珍しくないエモ界にあって、底なしの明るさを感じさせる稀有な存在でもある。

この3人実は血がつながっていて、ギターボーカルのDylanがChevailer兄弟の従弟なのだとか。

そんな仲の良さもあってか彼らのInstagramはいつも楽しげで、みているこちらもつい笑顔になってしまう。

普段からこんなことしてんでしょうね。笑

 

 

Sorority Noise


このMVをみてもらえれば、もうほとんど説明は不要ではないだろうか。

Cameron Boucherのエモーショナルな叫びは聴く人の魂を揺さぶり、いてもたってもいられなくなるような衝動に駆られる。

思わず走り出したくなるような、そんなエモのマスターピースである。

友人の自死をきっかけに作成されたという背景もあり、”No Halo”が収録されている最新アルバム”You’re Not as ____ as You Think”は内省的な曲が多いが、

過去に目を向けてみれば意外にもポップな曲があったり、Old GrayやSmall Circleといった別名義での活動もあるので深く掘ってみるのも面白いと思う。

 

ここまで、僕なりにエモロックバンドを4つ選んで紹介してきた。
どのバンドも本当に大好きで、自信をもっておすすめできるものばかりです。
どれか一つでも、皆さんの感性にひっかかるものがあれば嬉しいと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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