【ヨーロッパ2日目】ザルツブルクからハルシュタットを見てウィーンに行った話。その2

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前回の記事はこれ。

ハルシュタット市街に別れを告げ、ハルシュタット駅のある対岸に着いた。

今日の目的地はウィーン。乗り換えの関係でかなり時間に余裕があったので、湖沿いに歩いてSteeg-Gosau駅まで行くことにした。

約8kmの道程だが、普段から電車代をケチって歩きまくっている僕たちには問題ない距離だ。それに、ハルシュタット湖を眺めながらハイキングなんて最高すぎるではないか。歩かない選択肢はないように思えた。しかし、このとき僕たちは2月のハルシュタットを少し甘く見ていたのかもしれない。

ハルシュタット湖の絶景

ハルシュタット駅のプラットフォームを北に進んでいくと、細い道が現れる。うっすらと雪に覆われチェーンも張られていたため目立たないが、たしかにハルシュタット湖沿いに続いている。躊躇しなかったといえば嘘になるが、この先にどのような光景が広がっているのか想像すれば歩かない手はなかった。

道は雪が積もっていて歩きにくかったが、たしかに人の足跡はある。誰も歩いていないわけではなさそうだ。スニーカーが濡れてしまわぬよう、踏み固められた足跡の上をなぞるように歩いていく。歩き始めてしばらくは雪に気を取られて下ばかり見ていたが、ふと立ち止まって顔をあげると、目に入ってきた光景に思わず息をのんだ。

ハルシュタット湖を囲む急峻な山々と、その麓の小さな、けれど鮮やかな街並み。湖面にはその光景が反射している。絶景だ。

たしかに、ハルシュタットの街並みは綺麗で、ヨーロッパらしいかわいらしさがある。だけど、ハルシュタットの醍醐味はそれだけじゃないと僕は思った。ハルシュタットの小さな街並みを包み込む自然の雄大さと、そのなかで人々が暮らしてきた事実の凄さはハルシュタットの対岸に来ないと感じることができない。

不穏な足跡

2月の澄んだ空気はとても清々しく、雲間から指す適度な日差しも本当に気持ちのいいものだった。自然とテンションも上がり、美しいハルシュタット湖を横目に歩き進める。

が、そこに突如現れたのがこの足跡である。

写真では伝わりづらいが、15cmくらいは軽くある。指もある。

熊だ。

しかもまぁまぁ新しい。まだ2月だというのに冬眠から覚めたのだろうか。そうだとするときっと腹を空かせているはず。まぁ山だしそういうこともあるよな、とは思いつつ、一気に緊張感が走る。

途中まで足が濡れないようにと思っていたが、すでにつま先も浸水し始めていてどうでもよくなってきた。とにかく人がいるところまで、という一心で歩みを早める。熊が寄ってこないように、声も少し大きくしてとにかく会話を途絶えさせないように喋りつづける。

熊の足跡を見つけてから1時間くらいだろうか、ようやく民家が現れた。ここまで来ればもう大丈夫だろう。気付けば熊の足跡もどこかに消えており、安堵が広がった。

2時間のハイキング

民家を通り過ぎてからは道路も舗装されだいぶ歩きやすい道になった。標識をみると、どうやら夏はサイクリングコースになっているらしい。道の脇には自転車用のジャンプ台などもあって、夏はかなり楽しめそうだった。

結局ハルシュタット駅を出発してから約2時間でSteeg-Gosau駅に着くことが出来た。

正直熊の足跡はかなり怖かったが、それでもハルシュタットの絶景を楽しめたのだから大満足だ。ハルシュタットを楽しみつくしたと胸を張って言える。

キャリーバッグを持って歩くのはさすがに難しいが、そうでないなら是非ともこのハイキングをおすすめしたい。ほとんどアップダウンもなく、実際僕らもかなり軽装備だったが問題なかった。ただし、時期によっては命の危険があるかもしれないので、あくまで自己責任で。

ウィーンへ

Steeg-Gosau駅からは電車でAttnang-Pucheim駅に行き、そこでウィーンに向かう電車に乗り換え。車窓からは夕焼けも見え、かなり快適だった。結局ウィーンに着いたのは夜の9時くらい。

プラットフォームに降りると、2日間ウィーンで泊めてもらうアダムさんが迎えてくれた。そのままアダムさん宅へ向かう。アダムさんの家はアパートの一室だったが、やはり日本とは全く違う。とにかくおしゃれで、アダムさんのセンスもあってすごくリラックスできる空間だった。夕食もご馳走になって、シャワーを浴びて12時くらいに寝た。